これダメなの!?シリーズ

肩を思いっきり揉むことについて

肩が凝ってる時、自分で思いっきり揉んだり、お孫さんや息子さんに、「ちょっと肩凝ったから揉んでくれん?」と言って思いっきりもんでもらったり、マッサージ屋さんでとにかく強く押してもらったりしてませんか?

実は、それは肩の筋肉の下にある「滑液包」という組織を壊すことになり、後から余計に痛みを伴うことになります。
「滑液包」とは、筋肉と筋肉の間に存在する水分の入った袋です。この「滑液包」があるおかげで筋肉同士が摩擦を起こさずにスムーズな筋肉の収縮を可能にしています。

ところが、肩を思いっきり押しまくると、「滑液包」が潰れて、袋の中の水分が抜けてしまいます。また、「滑液包」は脆弱な組織なので圧迫すると繊維化して、袋が壊れてしまいます。その結果ガチガチに固い肩になり、慢性的な肩こりになったり、脳への血流が不足による頭痛を引き起こしたり、目の奥が痛いなど様々な症状を引き起こします。
肩を強く揉むということはとても危険なことであることを認識していただけると幸いです。
凝ってる時はストレッチと運動にしておきましょう。
市野将臣

肩滑液包の絵 肩滑液包バーディー 肩滑液包マオ